南九州市の森のかわなべで「子どもの森づくりの活動」をしました

子どもの森づくりに参加した子供たち(開会式)
令和5年11月19日、南九州市森のかわなべ内で「子どもの森づくり」活動を実施しました。
「子どもの森づくり」は、「ミツバチの森づくり」に引き続き行われている活動で、今年で6年目になります。この間に植栽された花木類は、約1,000本になり、今年は、その手入れをと補植を行いました。
35人の参加者は、初めにつるきり、施肥、枝打ちなど、手入れの方法の説明を受けてから作業に入りました。なれない作業に苦労していましたが、結構楽しそうに頑張っていました。
作業の後は、子どもの森に設置された丸太のぼりやハンモックなどで楽しく遊び、メンバーが準備した豚汁とおにぎりをおいしくいただきました。
午後からは、木工教室と馬とのふれあいなど盛りだくさんのスケジュールで楽しい秋の1日を過ごすことができました。
なおこの活動は、国土緑化推進機構の「緑の募金事業」の助成を受けで実施されました。

国土緑化推進機構の助成を受けて

始めに手入れ方法の説明を

ツルを見つけてツル切り作業

この枝は切っていいのかな?

ただいま枝打ち作業中

ママと協力して枝打ち作業

スギの木につるしたハンモック

キッズハウスで遊ぶ

アツアツの豚汁です

木の株に腰かけていただきます

木工教室の様子

リモコン・スマホ入れができました

ポニーに人参をあげました

馬車にも乗ったよ
南九州市川辺町の「大丸校区みらいまつり」で木工教室

大丸みらい祭木工教室の設営
令和5年11月26日、南九州市大丸校区において開催された「大丸みらい祭」において木工教室を開きました。当日は天気にも恵まれ、約30名が地域産のスギ板を使用したリモコン・携帯ボックスと椅子づくりに挑戦しました。
親子連れなどが三々五々参加し、森と木の研究所の木育インストラクターが指導にあたりました。
なおこの活動は、みんなの森づくり県民税関係事業の一環として実施されました。

日当たりのいいデッキで

今回作ってもらったリモコン・携帯ボックスと椅子

多くの家族連れに参加していただいた

おじさんたちも挑戦
高知県黒潮町から海岸林の調査研修に来られました

吹上浜海岸林の調査研修の様子
令和5年10月31日(火)高知県黒潮町林務係の藤本、今西両氏が、海岸林の調査方法等についての研修で来県されました。
森ラボから大坪と、寺師が対応し、日置市入来浜の海岸林でコドラート調査法等について現地での研修を行いました。
黒潮町では、町の象徴である入野海岸防災林の維持管理を徹底するためにこの研修を実施するものです。昨年度は、森ラボに実態調査を委託されましたが、町ではその調査結果を継続調査し、入野海岸防災林の維持管理に生かすこととしています。
研修後は、2人とは昨年来の再会で、鹿児島市内においてイモ焼酎で懇親を深めました。
南九州市の子どもの森で「森の遊び」を行いました

県内各地から多くの家族連れが参加しました
令和5年11月5日、森ラボの活動フィールドである南九州市森のかわなべ内の「子どもの森」において森であそぶ集いを開きました。この活動は、森ラボの象徴的な活動で、子供から大人までの家族連れなどが、森林内において様々な遊びをしながら森林に親しんでいただくために開催しているものです。
当日は天気にも恵まれ、公募した約50名がスケジュールに沿っておもいおもいの時間を過ごしました。
主な活動は、林内の散策、林内に設置された丸太遊具などでの遊び、竹のマイ箸づくり、ネイチャーゲーム森の友だち、お馬さんとのふれあいなどの盛りだくさんの内容です。
遊んだ後は、森ラボ定番のモウソウチク飯盒の釜めしです。おいしい釜めしは、いつもお替りが多いのですが、今年は参加者が多くてお替りは2回までとしました。
なおこの活動は、みんなの森づくり県民税関係事業を活用して実施されました。

モウソウチクの飯盒で釜めしの準備

火おこし体験でおこした火は、森のカフェ用

何を観察しているのかな?

杉の大木の森は気持ちがいい

丸太のぼりは満員

人気の森ネット

ジグライン最高

竹のマイ箸づくり

炊きあがった釜めしをついででもらう

竹の器でご飯を食べる

こもれびの森で昼食

お替り 多めについでください
伊佐ふるさと祭で竹にちなんだ展示、工作教室を開催しました

竹垣の展示(手前から金閣寺垣、竹穂垣、四ツ目垣)
令和5年11月12日、伊佐ふるさと祭で竹にちなんだ展示、工作教室を開催しました。この出店は、伊佐市から森ラボへの委託によるもので、竹材の有効活用の推進を目的としたものです。
その内容は、竹垣の展示、竹の工作、竹細工、竹を使った遊び及び竹炭を使用した製品の展示販売を行いました。
竹垣の展示では、会員の岸野さんの指導で3つの竹垣を製作し展示しました。竹細工では、針持コミュニティ協議会の竹細工部会に参加していただきました。また、竹炭は、伊佐市針持で炭窯を運営している古川さんに出展していただきました。

森と木の研究所のテント

竹馬に挑戦

歩くとカッポカッポと音がします

竹トンボづくりです

かわいい作品ができました

竹の水鉄砲です
岸良学園(肝付町)で木工教室をしました

今日の木工教室で作るテーブルベンチの作り方を聞く
令和5年10月14日(土)肝付町の岸良学園で木工教室を開きました。
森と木の研究所では、毎年、10月と1月に森林環境教育を実施してきています。岸良小中学校と呼ばれていた頃から始め、今年で7年目になります。
今年の木工教室では、今後、学校で使用する大物のテーブルベンチの作りに挑戦しました。森ラボの木育インストラクターである、吉崎、福元、大坪の指導のもとで、学園の児童、生徒の18人が3班に分かれて3基のテーブルベンチを作りました。
材料は、屋外でも長く使用できるように、県内産の注入スギ材を使用し、最後のペンキ塗りまでどうにか時間内に終えることができました。

インパクトドライバーに挑戦

組み立てが終わり座り心地を確認

サンドペーパーをかけて

ペンキ塗りで完成です
番所鼻海岸保安林の整備活動(保育、枯死木処理)を実施しました

落枝が懸念される危険な枯死木の伐倒作業
令和5年10月16、19日の両日、番所鼻海岸林の保育作業を行いました。
16日は、林内に生育する幼木のうち、マテバシイなど海岸林の主林木として適したものを選定し、保全するための作業と、昨年までに植栽した箇所の下刈り作業を実施しました。
また、19日は、会員で樹木医である船橋さんの診断後に、チエンソーを使用して危険な枯死木の伐倒や枯れ枝を落とす作業をしました。
番所鼻海岸保安林は、防風と併せて保健保安林の機能を持つ保安林で、林内の歩道など多くの人々が利用するため、立ったままの枯死木の処理は、喫緊の課題となっていました。

樹木医の診断

伐倒した危険な枯死木
花咲じじいプロジェクトによるサクラの種まきをしました

今回播種した12箱、2,400粒の状況

順調に生育し、出荷を待つ1昨年播種したサクラ苗(船橋緑化)
森と木の研究所が設立10周年を記念して始めた「花咲じじいプロジェクト」の2回目のサクラの種まきを、令和5年9月15日、会員の船橋さんが経営する出水市の船橋緑化で行いました。
1回目は、1昨年、約3,000粒播種し、既に800本以上の苗木を園内の各地に配布しています。
今回は、ヤマザクラのほか、オオシマザクラなど2,400粒を寺師、大迫両氏が採種し冷蔵保存していたものを播種し、今後、船橋緑化の方で育成することとしています。
来年の秋には、山行き苗として県内各地の希望者に無料で配布することとしています。
樹種(品種) | 採種場所 | 播種数 | 発芽ケース |
ヤマザクラ | 鹿児島市武岡公園 | 1,200粒 | 6箱 |
オオシマザクラ | 鹿児島市ウオーターフロントパーク | 600粒 | 3箱 |
ヒカンザクラ | 加治木町個人宅 | 500粒 | 2.5箱 |
カワズザクラ | 鹿児島市カンマチア公園 | 100粒 | 0.5箱 |
計 | 2,400粒 |
馬事公苑「子どもの森」の下刈りをしました

令和5年8月19,20日の両日、森と木の研究所が南九州市から借用して植樹活動などを行っている旧馬事公園内の「子どもの森」の下刈りをしました。
下刈りは、1部、5月末にも実施しましたが、雑草の伸びは著しく、せっかく植樹した苗木が被圧されつつある状況でした。時節柄、大変暑い中での活動ということもあって、朝8時30分から昼過ぎまでの半日ずつ4人が参加して2日間行いました。

下刈り作業ですっきりなった林内
鹿児島市の唐湊の森でビオトープづくりを行いました

完成したビオトープ池には、早速、水が張られます
かごしま森のようちえんが、鹿児島大学と共同研究の場としている鹿児島大学果樹園内の「唐湊の森」においてビオトープづくりをしました。ビオトープづくりは、森と木の研究所のビオトープ管理士である岸野純一さんの指導のもとで2日がかりで行いました。
7月15日は、先ず、伸び放題だった唐湊の森内の除草作業、除伐から行い、バックホウを使用してビオトープ池造成と水の確保対策を実施しました。
7月16日は、森のようちえん鹿児島の皆さんとのワークショップで漏水防止用のシート張りなど岸野さんの指導でてきぱきと行われました。
どのような生き物の生息空間となるのか楽しみです。

除草前の唐湊の森

きれいに除草、除伐された林内

水源確保のための確認作業

バックホウによるビオトープ池造成
「吉野杜」でワークショップによるウッドデッキづくりをしました

コンテナハウスへのスギ階段
鹿児島市吉野町に森の中の癒しの空間として「吉野杜」のウッドデッキの整備にあたって、その設計、資材調達、ワークショップ指導の依頼があり、令和5年7月16日、ワークショップを行いました。
現地が傾斜地であることから、基礎には、径15cmのスギの注入丸太杭を使用することとし、事前にアースオーガで穴を掘り、バックホウで杭打ちを行いました。
ウッドデッキに併せて、薪小屋、ベンチ、「整う」ためのデッキも作製しました。
今後、木製のバレルサウナを設置するなどする計画で、癒しの空間として完成が楽しみです。

デッキ基礎のスギの注入丸太杭

階段部分のスギの注入丸太杭

サウナからシャワーまでの木道(未完)
左は、「整う」ためのデッキ

ウッドデッキ、ベンチ、後方は薪小屋
南九州市からの委託で歩道のスギウッドチップ散布を行いました

南九州市川辺町の馬事公苑子どもの森と新たに設置された「もりの川辺アドベンチャーパーク」内の歩道にスギウッドチップを散布しました。
ウッドチップは、南薩木材加工センターが加工したスギ材で歩道80mに16㎥を散布しました。幸いにしてウッドチップ積載用のダンプ軽トラックがあり、これを借上げて運搬し、人力で敷き均しました。
人力で積み下ろしするより格段に省力化できました。

「もりの川辺」受付小屋への歩道

ダンプ軽トラックによるウッドチップ散布
南九州市馬事公苑子どもの森の下刈り作業を行いました

南九州市の「馬事公苑子ども森」は、森と木の研究所が、南九州市から貸し付けを受けてボランティアフィールドとして植樹など様々な活動を行ってきています。
これまでに国土緑化推進機構などから助成を受けて、約2.0haの森林に1,000本の花木類を植樹してきました。平成30年度からは、「ミツバチの森づくり」としてユリノキなどの蜜源樹を、そして、令和3年度からは、「子どもの森づくり」としてヒメシャリンバイなどの花木類を植樹してきています。
植樹した花木類の健全な育成のためには、下刈りなどの保育作業は不可欠です。今年も5月30日と6月1日に下刈り作業を実施しました。秋にもさらに下刈り、ツルきり作業を行うこととしています。

下刈りですっきりなった子どもの森
唐津市虹の松原の保全管理について現地調査を行いました

令和5年6月10,11日佐賀県唐津市の「虹の松原」などの現地研修を行いました。
「虹の松原」の維持管理活動状況については特定非営利活動法人森と木の研究所唐津市環境防災推進機構の藤田和歌子理事長がパワーポイントで全体的な説明の後、現地の案内をしていただきました。
市民参加型や企業を単位とした活動で落葉掻き、枝条の整理及び雑草ぬきを人力で実施し、植生の遷移を維持しています。多くの市民が参加するからこそこのような管理が出来ているだと思います。
「虹の松原」のほかに指定文化財となっている旧高取家や旧唐津銀行の建築の見学や七ツ釜、唐津焼窯元も見学し、剣先イカ等の海産物も味わい、有意義で楽しい研修となりました。

藤田理事長の説明

松葉掻きで堆積した落葉

落葉掻きした林分としていない林分

富栄養化した林分には広葉樹が侵入

七ツ釜の奇観

唐津焼窯元のギャラリー
令和5年度市町村林務担当職員研修を開催いたしました[2023.4.27]

この3月末日に鹿児島大学を退官された鹿児島大学枚田邦弘元教授の熱の入った講義
令和5年4月20,21日、鹿児島県自治会館において、市町村林務担当職員研修を実施しました。
この研修は、毎年、各市町村の定期異動のあった年度初めに、森林・林業について基礎的な知識を得、円滑な林務行政を推進するために新任者の研修として実施されるものです。
今年度は、離島を含む県内各市町村から21名が熱心に受講し、大坪代表理事から修了証書が授与されました。
令和5年度市町村林務担当職員研修修了者名簿
NO. | 氏 名 | 所 属 | 備考 |
1 | 所崎慎也 | 阿久根市水産林務課 | |
2 | 森田和樹 | 伊佐市林務課林政係 | |
3 | 崎田博則 | 姶良市農林水産部林務水産課 | |
4 | 田中健翔 | 曽於市耕地林務課林政係 | |
5 | 玉越 龍 | 瀬戸内町農林課 | |
6 | 榎田 朔 | 錦江町産業振興課 | |
7 | 豊島正季 | 喜界町産業振興課 | |
8 | 川口一歩 | いちき串木野市農政課農林係 | |
9 | 藤本 修 | 奄美市農林水産課管理係 | |
10 | 坂元宥哉 | さつま町耕地林業課林業振興係 | |
11 | 大野晃平 | さつま町耕地林業課林業振興係 | |
12 | 川原昭二 | 霧島市林務水産課 | |
13 | 東孝太郎 | 霧島市林務水産課 | |
14 | 原出京介 | 南さつま市農林振興課林務係 | |
15 | 三原玲夏 | 南さつま市農林振興課林務係 | |
16 | 市山太一朗 | 与論町産業課 | |
17 | 持留幸仁 | 志布志市耕地林務課林務水産係長 | |
18 | 今林孝太郎 | 薩摩川内市耕地林務水産課 | |
19 | 高梨七海 | 大和村産業振興課林務水産担当 | |
20 | 永治龍樹 | 伊仙町経済課 | |
21 | 末永康輔 | 日置市農林水産課林務水産係 |
令和5年度市町村林務担当職員研修カリキュラム
月日 | 時間 | 研修項目 | 講師 |
4月20日(木) | 10:00~10:10 | 開講式、オリエンテーション | 森と木の研究所 |
10:10~11:00 | 森林・林業の概要 | 森と木の研究所 技術士(森林/建設)大坪 弘幸 |
|
11:10~12:00 | 森林法と市町村林務行政 | 鹿児島大学農学部 元教授 枚田 邦宏 |
|
12:00~13:10 | 昼食、休憩 | ||
13:10~14:00 | 森林林業の現状と課題 | 環境林務部次長 松枝 英隆 |
|
14:10~15:00 | 国土保全と防災 | 鹿児島大学非常勤講師 農学博士 技術士(森林)井内 祥人 |
|
15:10~16:00 | 木材の利用 | 大和木材株式会社 取締役社長 吉崎 和穂 |
|
16:10~17:00 | 木材生産と基盤整備 | 林材協会専務理事 技術士(森林)堂込 清文 |
|
4月21日(金) | 9:10~10:00 | 森林の育成と施業 | 森と木の研究所講師 寺師 健次 |
10:10~11:00 | 木材とは何か | 鹿児島大学客員教授 技術士(森林)遠矢 良太郎 |
|
11:10~12:00 | 特用林産とは | 森と木の研究所講師 三窪 等 |
|
12:00~13:10 | 昼食、休憩 | ||
13:10~14:00 | 森林保護、有害鳥獣駆除 | 森と木の研究所講師 辻 稔 |
|
14:10~15:00 | 森林林業とSDGs | 森と木の研究所 技術士(森林/建設)大坪 弘幸 |
|
15:10~16:00 | 公有林をもつ意義と活用 | 曽於市耕地林務課 課長 国武 次宏 |
|
16:00~16:10 | 閉講式 | 森と木の研究所 |