入来浜海岸防災林に道標を設置しました

設置された道標(令和3年2月11日)
森と木の研究所では、平成30年度から日置市吹上町入来浜の漁協前にある海岸防災林の整備を入来浜自治会の皆様方と進めてきました。その中では、クロマツの植樹や防風垣を設置するなどの活動をしてきましたが、林内に歩道とウッドデッキも設置しました。
しかし、防風垣を設置したせいもあって、入来浜を訪れた人々に、林内に歩道とウッドデッキが整備されていることがわかりにくい状況にありました。
このため、令和2年度の国土緑化推進機構の助成事業で手作りの道標を作成し、歩道入り口に設置しました。保健保安林でもある海岸防災林を多くの訪問者が訪れ、林内の散策を楽しんでくれることを期待しています。

漁協側歩道入り口道標

林内の道標

歩道南側入り口

歩道東側入り口

文字はプロにお願いしました

標柱は手作りです
枕崎市妙見の森と南九州市番所鼻公園に木柵などを設置します

枕崎市妙見の森木柵設置位置
本研究所では枕崎市と南九州市から業務委託を受けて、枕崎市の妙見の森と南九州市の番所鼻公園に木柵などを設置することとなりました。
妙見の森では、平成28年度から都市緑化機構等の助成を受けてヤマザクラやソメイヨシノなどを植栽してサクラの名所づくりを進めているところですが、地域の人々から要請のあった木柵、ベンチ及びウッドデッキを設置するものです。
また、番所鼻公園では海岸に沿った空き地に木柵約50mを設置するものです。
いずれも県産スギ材を使用して地元の製材所で加工して設置されます。

ベンチ設置位置

ウッドデッキ設置位置

南九州市番所鼻公園
「唐湊の森」に計画している「森のようちえん」の森林整備を始めます

鹿児島市吉野の現在の森のようちえん
鹿児島市の吉野にある「NPO法人かごしま子どもと自然研究所」が運営している森のようちえんが移転することとなり、現在、鹿児島市唐湊にある鹿児島大学林園の一部を「唐湊の森」とし、その候補地として計画されています。
本研究所に「唐湊の森」の森林林整備等についての相談があり、様々な形で協力することが、12月7日開催された理事会で協議され決定しました。
これまでに、数回の現地調査等を踏まえ、大学側との協議が整い次第、来年早々にも整備を進めることとしています。

現在の唐湊の森の様子

「唐湊の森」進入歩道と畑の計画地
南九州市の大丸の森の整備を進めています

南九州市の大丸小学校に隣接する「大丸の森」の整備が進められています。
「大丸の森」は以前から地域の人々の憩いの場として、また、大丸小学校児童の山坂達者コースとして親しまれてきました。しかし、ここ20年くらいは、利用する人も少なく、森も歩道も荒れ放題でしたが、大丸校区の有志からもとのように地区民に親しまれる森にしたいとの声が上がり、整備を進めることになりました。
校区から森と木の研究所の方に森の整備について相談があり、森と木の研究所では緑の募金事業の導入を図りながら、これまでに地区の方々と、除伐、下刈り、歩道整備とウッドチップの散布、木柵の設置など実施してきました。
そして、令和2年11月27日には、大丸小学校の1年生から6年生まで21人がヤマザクラ、ソメイヨシノ、ハナミズキ、ヤマボウシ及びイロハモミジンの5種類をそれぞれ10本ずつ植えました。植えた木が大きくなって、みんなで大丸の森で遊ぶのが楽しみですね。

歩道の浸食を防止する丸太横断工

ペンキを塗って木柵の完成

バックホウを使用して地区の奉仕作業

植える木と植え方の説明

みんなで植えました

一生懸命植えました
九州森の日植樹祭に参加しました

令和2年度の九州森の日植樹祭が、令和2年11月21日、南さつま市の吹上浜海浜公園地先の吹上浜国有林内で開催されました。本年度はコロナ禍の中で参加人数を制限して行われましたが、本研究所から大坪と寺師が出席しました。
九州森の日植樹祭は、近年ここで開催されていますが、植栽される松くい虫抵抗性クロマツ(スーパーグリンさつま)は順調に生育しています。

松くい虫で歯が欠けたようになっていく

植栽した松くい虫抵抗性クロマツは順調に生育
木育インストラクターの研修を受講しました

令和元年度の木材まつり木工教室の様子
一般財団法人鹿児島県林材協会連合会が主催する木育インストラクター養成講習会が、令和2年8月22・23日と11月14・15日開催され、本研究所から吉崎、福元及び大坪が参加しました。
この講習会は、木のぬくもりなど木の良さや利用の意義を、子どもたちをはじめとする多くの人たちに伝える木育インストラクターを養成するため開催されました。
本研究所では、かねてから小学校や県木材まつりなどにおいて木工教室を開いて県産材の利用促進に努めているところですが、木の伝道師として一層の活動が期待されます。
馬事公苑の森にツリーデッキができました

令和2年度の国土緑化推進機構の助成事業、緑の募金公募事業「子どもたちの未来の森づくり事業」で制作中だったツリーデッキが完成しました。この事業は、「ファミリーマート夢の掛け橋募金」を利用して計画されたもので、当基金の大坪と田中が中心になって制作中でしたがこのほど完成しました。
11月8日に開催される森の遊びの活動で初披露されますが、子供たちの喜ぶ姿が楽しみです。


択伐した(利用するために大きな木を切ること)スギの株を利用してここに作ります


立ち木に負荷がかからないように作ります

丸棒加工し防腐加工したスギ材を柱にして組み立て、さらに浸透性の塗料を含侵させて出来上がりです。
まるで秘密基地のようです。子供さんたちと遊びに来ませんか。
鹿児島県の地域貢献活動応援プロジェクトに研究所が応募した
「花咲かじじいプロジェクト」が採択されました

当研究所では、里山にヤマザクラなどの咲く美しく潤いのある森林づくりを目指して「花咲かじじいプロジェクト」進めることを計画しています。
このプロジェクトでは、県内に自生するヤマザクラの増殖を行いながら、希望する県民にサクラの苗木を無料配布し、植栽していただくことで森林・緑地にサクラの咲く郷土づくりを目的としています。
これに必要な経費は、研究所からの出捐のほか、様々な形で集めることとしていますが、このほど鹿児島県の「かごしま応援寄付金(ふるさと納税)」として採択されました。これでこのプロジェクトの推進に弾みがつくことが期待されます。
令和2年度森と木の研究所の総会が開催されました
令和2年7月5日(日)令和2年度特定非営利活動法人森と木の研究所の総会が鹿児島中央駅前の鹿児島市余暇センター会議室で開催されました。
当日は、会員12名のほか寺師講師も参加し、令和2年度の活動計画など和やかな中にも粛々と各項目について審議が行われ、原案のとおり決定されました。
活動計算書では、会員各位の協力もあり、次年度の活動へ向けて多額の繰越金を計上することができました。
総会終了後は、会場を鹿児島中央駅東口のくわはら館に移し、ご婦人方も交えて、和やかに交流会が開催されました。
令和元年度活動計算書
(令和元年7月1日から令和2年6月30日まで)
特定非営利活動法人森と木の研究所
科 目 | 金額(円) | ||
Ⅰ経常収益 | |||
1受取会費 | 13,000 | 13,000 | |
2受取寄付金 | |||
3受取助成金等 | |||
助成金 | 102,695 | ||
受取補助金等 | 3,904,700 | 4,007,395 | |
4事業収益 | |||
森林の整備・保全及び活用を図る事業 | 0 | ||
林業の振興及び国産材利用促進を図る事業 | 7,670,000 | ||
環境緑化を推進する事業 | 0 | ||
地域おこし事業 | 0 | 7,670,000 | |
5その他収益 | |||
受取利息 | 28 | ||
その他収益 | 66,398 | 66,426 | |
経常収益計 | 11,756,821 | ||
Ⅱ経常費用 | |||
1事業費 | |||
(1)人件費 | |||
(2)その他経費 | |||
業務委託費 | 3,708,203 | ||
報償費 | 1,531,500 | ||
会議費 | 19,190 | ||
旅費交通費 | 36,420 | ||
消耗品費 | 2,517,799 | ||
借上げ費 | 320,000 | ||
印刷製本費 | 31,940 | ||
通信連絡費 | 56,342 | ||
役務費 | 26,046 | ||
租税公課 | 10,000 | ||
手数料 | 5,000 | ||
その他費用計 | 8,262,440 | ||
事業費計 | 8,262,440 | ||
2管理費 | |||
(1)人件費 | |||
(2)その他経費 | |||
業務委託費 | 35,000 | ||
報償費 | 391,900 | ||
会議費 | 103,884 | ||
旅費交通費 | 51,225 | ||
消耗品費 | 83,838 | ||
借上げ費 | 1,350 | ||
印刷製本費 | 4,680 | ||
通信運搬費 | 20,954 | ||
役務費 | 2,203 | ||
租税公課 | 145,033 | ||
支払手数料 | |||
支払い寄付金 | |||
その他費用計 | 840,067 | ||
管理費計 | 840,067 | ||
経常費用計 | 9,102,509 | ||
当期経常増減額 | 2,654,314 | ||
税引前当期正味財産増減額 | 2,654,314 | ||
法人税、事業税等 | 0 | ||
当期正味財産増減額 | 2,654,314 | ||
前期繰越正味財産額 | 3,431,979 | ||
次期繰越正味財産額 | 6,086,293 |
定款第55条に基づく貸借対照表の公告は下記のとおりです。
貸借対照表
令和2年6月30日現在
特定非営利活動法人森と木の研究所
科目 | 金額(円) | ||
Ⅰ資産の部 | |||
1流動資産 | |||
現金預金 | 6,086,293 | ||
流動資産合計 | 6,086,293 | ||
2固定資産 | |||
固定資産合計 | 0 | ||
資産合計 | 6,086,293 | ||
Ⅱ負債の部 | |||
1流動負債 | |||
前受金 | |||
流動負債合計 | 0 | ||
2固定負債 | |||
役員借入金 | |||
固定負債合計 | |||
負債合計 | 0 | ||
Ⅲ正味財産の部 | |||
前期繰越正味財産 | 3,431,979 | ||
当期正味財産増減額 | 2,654,314 | ||
正味財産合計 | 6,086,293 | ||
負債及び正味財産合計 | 6,086,293 |
財産目録
令和2年6月30日現在
特定非営利活動法人森と木の研究所
科 目 | 金額(円) | ||
Ⅰ資産の部 | |||
1流動資産 | |||
現金預金 | |||
手元現金 | 44,815 | ||
普通預金 (一般会計 ) | 5,041,478 | ||
普通預金(基金会計) | 1,000,000 | ||
普通預金計 | 6,041,478 | ||
流動資産合計 | 6,086,293 | ||
2固定資産 | |||
固定資産合計 | 0 | ||
資産合計 | 6,086,293 | ||
Ⅱ負債の部 | |||
1流動負債 | |||
短期借入金 | |||
未払金 | |||
前受金 | |||
流動負債合計 | 0 | ||
2固定負債 | |||
役員借入金 | |||
固定負債合計 | 0 | ||
負債合計 | 0 | ||
正味財産 | 6,086,293 |
国土緑化推進機構事業、県森林環境税事業などに採択されました
森と木の研究所では、令和2年度においても多くの公募事業に採択され、活動を進めることとなりました。活動の支援を受けることが決定した事業は下記のとおりです。
助成元 | 事業名、事業費 | 場所、内容等 |
(公社) 国土緑化推進機構 |
国民参加による災害に強い森林づくり事業 助成額960千円 |
・入来浜海岸防災林整備活動 日置市入来浜で入来浜自治会など市民参加のもと入来浜海岸防災林の森林整備活動を実施する。 新植 クロマツ200本、ウバメガシ等200本など 防風垣30m |
(公社) 国土緑化推進機構 |
子供たちの未来の森づくり事業 事業費890千円 |
・子供とミツバチの森づくり事業 鹿児島県養蜂協会と協働して南九州市の馬事公苑の森の一部を除伐し、ニセアカシアなど花の咲く蜜源樹を植栽する活動を行う。また、植樹活動には地元の田代校区児童クラブの小学生も招待する。 |
鹿児島県 みんなの森づくり税関係事業 |
森林の体験活動支援事業 助成額 500千円 |
森林の体験活動支援事業により「森林・林業と県民をつなぐ活動」を実施する。 (1)遊びながら森林を学ぶ活動 南九州市の馬事公苑の森において森林の中で食べ物を探し、料理などを体験する森の生活体験活動を実施する。 実施場所 南九州市の馬事公苑 子供を中心に30名 (2)県産材を使用した木工教室 県民交流センターで開催される鹿児島県木材まつり会場において木工教室を開催する。 参加者は毎年100名以上です。 |
鹿児島県 みんなの森づくり税関係事業 |
森林の体験活動支援事業 助成額 240千円 |
肝付町立岸良小中学校PTAからの委託を受けて小中学生を対象とした森林環境学習を実施する。 今年度は海岸防災林へのクロマツの植栽や木工教室などを計画している。 対象校 肝付町立岸良小中学校児童生徒16名 |
かごしま緑の基金 | 緑の募金事業 助成額 322千円 |
南九州市川辺町大丸小学校隣接地の「大丸の森」において、地区の人たちや大丸小児童と森林整備活動や歩道整備を行う。 |
このほかにも支援や委託を受けていくつかの活動について実施する予定であり、今後、決定の都度お知らせいたします。
岩屋公園の展望デッキ周辺の桜が満開

展望デッキから花見
南九州市から森と木の研究所が業務委託を受けて、この春完成した「岩屋公園ウエルネス展望デッキ」の周囲の桜が満開となりました。
あいにく新型コロナウイルス禍で「おでばい」も緊縮勝ちではありますが、いい天気に誘われて見物に訪れる人も展望デッキからの「春高楼の宴」を堪能しています。
ゆったりと広い3密の怖れの少ない展望デッキからの眺望は、川向の摩崖仏、東側の桜そして周囲のモミジの新芽などを楽しむことができます。

月輪大梵字も間近に

思い思いに春を楽しむ人々
展望デッキが南日本新聞の広場欄で紹介されました

記事のコピーです
南九州市岩屋公園の展望デッキが完成しました

西側からの全景
南九州市から森と木の研究所が業務委託を受けて建設していた「岩屋公園ウエルネス展望デッキ」が3月10日完成しました。たて5.0m、よこ12.0m、高さ4.8mの木造の構築物はかなりボリュームがあり、周囲の園路整備の完成と併せて3月末にも一般公開されることになっています。
建物建設の特徴としては、全面的に南九州市産のスギ材や石材などを使用し、市内で製材、加工し、欄干の擬宝珠などに川辺仏壇の技術を生かし建設されたことです。また、自治体がその公共施設の建設にあたって、森林や木造建築に知見を有する当研究所に業務委託し、地域の人々と協業活動で整備された事です。地域の住民、子どもたち、川辺町の観光協会、商工会などの団体の皆様方と本研究所が協働作業で建設にあたりました。
このような方法による建設のメリットとしては、地域資材や技術の活用で地域の活性化への貢献や地域の住民が直接自らの手で作った施設として施設への愛着も期待できます。同時に地域資材や技術の活用はSDG’Sの観点からも望ましいものです。
時は春3月、桜の花で有名な岩屋公園の目玉施設として期待されます。是非、お出かけてご覧ください。

多くの方が参加してペンキ塗りの協業作業

狭い床下を清水地区の子供たちが塗ってくれました

作業の後はみんなで商工会婦人部のふるまいのカレーをいただきました

溶結凝灰岩(高田石)を使用したアプローチ
この切り石は民家の厩(うまや)に使用していたもの
地域産の資材は、木材も石材もこのようなカスケード利用が可能

階段工のステップ

掘っ立て柱の地際部分には銅板をまいて木材の耐久性向上を図っている

川辺仏壇の技術を生かした欄干の擬宝珠(ギボシ)のキャップ

大きな木製の看板
縦1.84m、横2.0mで円は彫り込んである
円の大きさは直径1.75mで摩崖仏の月輪大梵字と同寸大
南九州市岩屋公園の展望デッキ建設が始まりました

ボランティアはそれぞれの力の応じて
先にもお知らせしましたが、当研究所が南九州市から受託した木製展望デッキの建設が始まりました。
この展望デッキは南九州市産のスギ材を使用し、南九州市市内で加工し岩屋公園の摩崖仏を展望する施設として建設します。
建設にあたっては、当研究所がすべての施工管理を行いますが、川辺観光協会、田代校区など地域と一体となって協働作業で行います。このような形で地方自治体の公共施設を建設することは、地方自治体の画期的な事業執行方法として注目されています。
なお、この事業の実施にあたっては、県の木のあふれる街づくり事業を活用して実施されます。
また、建設の経過については順次報告します。

先ずは床掘から

基礎工事 現場採取の栗石の投入

目潰しのクラッシャーランを投入

80cm四方の基礎

捨てコンの投入

コテで均して

巻き立てコンクリート型枠の設置

いよいよ組み立て

工事とデッキの安全を祈願して上棟式

巻き立てコンクリートの施工
馬事公苑の森内のカービングの森が賑やかになりました

カービング世界チャンピオン林隆雄氏の作品
昨年から整備を進めてきた南九州市馬事公苑の中のカービングの森にカービング世界チャンピオン林隆雄氏の作品も加わって、より充実してきました。
昨年の11体に加え、今年は、10月13日に県内の6人のカーバーに制作していただき、11月14日に林氏をはじめ、3人のカーバーに制作していただきました。
これで計画していた一定の作品が整いましたので、多くの市民に見ていただきたいと思います。ぜひ、見に来てください。

制作中の林氏

今年新たに加わった作品
南九州市岩屋公園の摩崖仏を展望するデッキ計画について

展望デッキ設置予定場所
南九州市が設置している岩屋公園の目玉になる摩崖仏は、1600年代を中心に熔結凝灰岩の崖に、僧により掘られた貴重な文化財である。しかし、近年、部分的に崖の崩壊が生じつつあるため、崖の直下では見物できない状況にある。このため、市においては、対岸から見物していただくこととしているが、ここに摩崖仏を展望できるスギのデッキを設置する計画である。
展望デッキの設置にあったては、日置市の入来浜海岸にスギ展望台を設置した実績のある当研究所に設置計画作成についての依頼があり、概算見積や計画図などの資料を提供しているところである。
令和元年7月25日には、当研究所から吉崎、田中、大坪、市側から観光商工課長、交流推進係長、都市公園係長及び地域の沢津橋さんが参加し、岩屋公園の現地において設置位置や規模、周囲の立木等との関係等について検討を行った。
現在、市では、県の木のあふれる街づくり事業に申請しているが、遅くとも来年度末までには、整備したいとしている。当研究所としても、県産スギ材の利用拡大を目指す上からも鋭意協力していきたい。
森と木の研究所の総会が開催されました
令和元年7月7日 森と木の研究所の平成30年度の総会が鹿児島中央駅西口のホテルユニオンで開催されました。当日は会員13名のうち、10名と講師2名も参加して和やかな中にも粛々と各項目について審議が行われ、原案のとおり決定されました。
活動計算書では、会員各位の協力もあり、次年度の活動へ向けて約100万円の繰越金を計上することができました。また、令和元年度においては、規模の大きいハード活動も計画され、さらなる活動の飛躍が期待されます。
総会の最後には、新会員の間世田吉宣さんも紹介され、総会終了後は、ご婦人方も交えて、和やかに交流会が開催されました。
定款第55条に基づく貸借対照表の公告は下記のとおりです。
貸借対照表
令和元年6月30日現在
特定非営利活動法人森と木の研究所
科目 | 金額(円) | ||
Ⅰ資産の部 | |||
1流動資産 | |||
現金預金 | 3,431,979 | ||
流動資産合計 | 3,431,379 | ||
2固定資産 | |||
固定資産合計 | 0 | ||
資産合計 | 3,431,979 | ||
Ⅱ負債の部 | |||
1流動負債 | |||
前受金 | 100,000 | ||
流動負債合計 | 100,000 | ||
2固定負債 | |||
役員借入金 | |||
固定負債合計 | |||
負債合計 | 100,000 | ||
Ⅲ正味財産の部 | |||
前期繰越正味財産 | 2,419,072 | ||
当期正味財産増減額 | 1,012,907 | ||
正味財産合計 | 3,431,979 | ||
負債及び正味財産合計 | 3,331,979 |
国土緑化推進機構事業、県森林環境税事業など各公募事業に採択されました
森と木の研究所では、令和元年度においても多くの公募事業に採択され、活動を進めることとなりました。これまでに活動の支援を受けることが決定した事業は下記のとおりです。
助成元 | 事業名、事業費 | 場所、内容等 |
(公財) 都市緑化機構 |
みんなの森づくり事業 事業費250千円 |
・妙見の森整備活動 平成29年度から実施している事業で地域の妙見の森に親しむ会や妙見児童クラブの子供たちと枕崎市の妙見の森で森林整備活動を行う。 新植 ヤマザクラ20本 ソメイヨシノ20本 クヌギ20本など |
(公社) 日本フィランソラピー協会 |
寄付プログラム 多様で豊かな森づくり活動 事業費1,000千円 |
公益社団法人日本フィランソラピー協会からの助成を受け、南九州市川辺町馬事公苑の森においてスギを間伐し、花木類、落葉広葉樹を植栽する。 活動参加者は寄付元のかんぽ生命保険株式会社社員、郵便局職員など。 |
(公社) 国土緑化推進機構 |
国民参加による災害に強い森林づくり事業 事業費1,000千円 |
・入来浜海岸防災林整備活動 日置市入来浜において、入来浜自治会など市民参加のもと入来浜海岸防災林の森林整備活動を実施する。 新植 クロマツ200本、ウバメガシ等100本など植栽 防風垣30m |
(公社) 国土緑化推進機構 |
子供たちの未来の森づくり事業 事業費1,000千円 |
・子供とミツバチの森づくり事業 鹿児島県養蜂協会と協働して南九州市の馬事公苑の森の一部を除伐し、ニセアカシアなど花の咲く蜜源樹を植栽する活動を行う。また、植樹活動には地元の田代校区児童クラブの小学生も招待する。 |
鹿児島県 森林環境税関係事業 |
森林の体験活動支援事業 事業費500千円 |
森林の体験活動支援事業により「森林・林業と県民をつなぐ活動」を実施する。 (1)遊びながら森林を学ぶ活動 南九州市の馬事公苑の森において森林の中で食べ物を探し、料理などを体験する森の生活体験活動を実施する。 実施場所 南九州市の馬事公苑 子供を中心に30名 (2)県産材を使用した木工教室 県民交流センターで開催される鹿児島県木材まつり会場において木工教室を開催する。 参加者は毎年100名以上です。 |
鹿児島県 森林環境税関係事業 |
森林の体験活動支援事業 事業費240千円 |
肝付町立岸良小中学校PTAからの委託を受けて小中学生を対象とした森林環境学習を実施する。 今年度は海岸防災林へのクロマツの植栽や木工教室などを計画している。 対象校 肝付町立岸良小中学校児童生徒16名 |
このほかにも支援や委託を受けていくつかの活動について実施する予定であり、今後、決定の都度お知らせいたします。
熊本 小国に木材などの調査に行きました
令和元年5月18、19日 森と木の研究所の会員7名で熊本県小国地方に木材加工などの調査に行きました。あいにくの雨天でしたが、18日は各木造施設の見学と河津製材所、19日は古刹万願寺とその付属庭園を調査しました。
調査のきっかけは、グランピングコテージを見てみようということで始まりましたが、久住高原コテージは規模の大きなもので、考えていたものとはやや趣を異にしていました。主な調査内容は下記のとおりです。

有名な小国ドームのすばらしい木構造

板材に特化した南小国町河津製材所の工場 木材加工施設の一つのあり方
美しい赤芯のスギ材を挽く 小国地域のスギは主にアヤスギの系統が多いという

簡易なペレット製造システムと製品のペレット

おがくず(モルダーから出た木片)を射出
孔に押し付けて製造する
おがくずは適当な大きさと湿度が必要

同所で見つけた奇妙な木製玩具 ?

木魂館(モッコンカン)外観

内部構造 フレームボックス梁

スギ材買い取り制度 1mに玉伐り軽トラックで持ってくる

軽トラで搬入した1m材の椪(はえ)

そのまま薪割り機で割り、大衆浴場の薪ボイラーの燃料とする
改元記念植樹をしました

植栽したソメイヨシノ
天皇陛下が交代し、平成から令和に改元されるのを記念してソメイヨシノ15本を植樹しました。場所は、南九州市川辺町高田の万ノ瀬川支流永里川と県道に挟まれた細長い林地です。
この林地は、高田集落から石切場の水くみ場への県道沿いで、この周囲にも桜が植えられており、永里川を見ながら行く気持ちのいい道路です。植栽した林地は竹林となって放置されていましたが、竹を整理し、地拵えして植えました。数年もすると周囲のサクラと相まってここを通る人々に潤いを与えてくれることを期待しています。
しばらくは、下刈りが大変ですが・・・・・。
研究所の活動が南日本新聞に掲載されました
NHKのローカルニュースで放映されました

2018.12.18付け 南日本新聞

2018.12.21付け南日本新聞
日置市の入来浜海岸防災林活動の様子が、南日本新聞に掲載されました。また、枕崎市の妙見の森の活動の様子が、1月21日(月)、NHKの夕方と夜のローカルニュースで放映されました。
株式会社かんぽ生命保険から森林整備を支援する寄付金が贈呈されました
先にお知らせしましたが、平成30年度の森林整備活動に対して日本フィランソラピー協会から森と木の研究所に助成金が交付されることになりました。
その寄付元は株式会社かんぽ生命保険ですが、その鹿児島支店において平成30年8月22日阿波鹿児島支店長から寄付金の目録が贈呈されました。当日は、阿波支店長のほかに鹿児島支店業務部長の杉本さん、鹿児島山田郵便局の長谷さんも参加され、研究所からは、大坪代表理事と福元理事が出席し受領しました。
この寄付金は南九州市の馬事公苑の森の森林整備に使用されることとなっています。

贈呈式の様子
馬事公苑の森の森林整備が始まりました

毎木調査の様子

伐採した木を調べる

伐採の様子
本年度から森と木の研究所で整備を進めることになった南九州市の馬事公苑の森の間伐作業が始まりました。森林はスギとヒノキの人工林で、既に70年生になっており、むしろ択伐といったほうがいいかもしれません。かなりの大径木ですので機械力を駆使して作業を進めています。
伐採した丸太は製材、加工して林内においてデッキや丸太遊具などとして活用していく計画です。また、伐採は1.5mの高さで行い、その株はチエンソーカービングを行い、あとはカービングの森として市民に楽しんでいただく計画です。
さらに、森林ボランティア活動で花木類や落葉広葉樹を植栽して混交林化し、多様性のある森として市民に親しめる森としていく予定です。
森と木の研究所の総会が開催されました
森と木の研究所は、平成23年7月に設立されましたが、満7年なろうとしています。平成30年度の総会は、平成30年7月6日、鹿児島市のホテルユニオンで開催されました。
当日は会員13名のうち、11名が出席し、大坪代表理事の挨拶の後、平成30年度の活動などについて審議が行われました。
平成30年度は、市町村林務担当職員研修のほか、新たに、南九州市の馬事公苑の森をフィールドとするいくつかの活動などについて説明がありました。
また、総会後は、ご婦人方も参加して懇親会が開催され、和やかな雰囲気の中で情報交換が行われました。

平成30年度の活動が行われる馬事公苑の森
平成29年度の活動実績
事業名 | 事業内容等 | 実施日時 |
森林の整備・保全及び活用を図るための事業 | ・公益財団法人都市緑化機構の「花王みんなの森づくり活動助成」を受け、枕崎市妙見の森において「妙見の森を桜の名所にしよう」のスローガンのもとに地区の住民や桜山小学校の児童併せて100名の参加者とともにヤマザクラの植栽、モウソウチク竹林整備などの森林整備活動を行った。 新植ソメイヨシノ20本、ヤマザクラ20本、イロハモミジ20本、クヌギ40本他 |
平成30年1月20日 |
・国土緑化推進機構の助成を受け、土地改良区の会員と一体となって大浦干拓防風林の整備活動を実施した。 新植 クロマツ400本、ウバメガシ200本 シャリンバイ100本、マサキ100本、 ハマヒサカキ100本 防風垣 300m |
平成29年12月3日 | |
林業の振興及び国産材利用推進を図るための事業 | ・市町村林務担当職員研修 市長会及び町村会の後援を受けて、平成30年4月19,20日に鹿児島県青少年会館会議室で鹿児島県市町村行政推進協議会との共催事業として実施した。 なお、これまで流域林業活性化協議会等からいただいていた負担金は各般の事情から廃止した。 |
平成30年4月19~20日 |
・木のあふれる街づくり事業
日置市入来浜集落の委託を受けて吹上浜を展望する若浜神社境内に県産スギ材による展望台、ウッドデッキ及び木柵を建設した。建設には、県環境税事業及び日置市の助成を受けるとともに集落からも多くのお手伝いをいただき完成した。 平成29年12月10日には日置市長も参加して落成祝賀会が開催されるとともに、ウッドデッキは増設も依頼された。 |
平成29年10月~11月 | |
境緑化を推進する事業 | ・肝付町立岸良小中学校の生徒を対象に土曜登校日の日を活用して森林環境教育を実施した。 10月14日は、予め調べた校庭の樹木の和名を書き樹名板を作成するとともに、取り付ける活動を行った。 1月13日は学校近くの岸良海岸にスーパーグリンさつまのクロマツ植栽とクヌギに種ゴマ打ちの体験活動を行った。実施にあたっては森林環境税事業を活用し、肝付町の協力を得て実施した。 |
平成29年10月14日 平成30年1月13日 |
・県環境税事業森林の体験活動支援事業により平成29年10月21日に開催された木材まつり会場においてにおいて木工教室を開催した。なお、22日は台風来襲のため中止された。県環境税事業森林の体験活動支援事業を活用して、鹿児島市の県環境の森において森林の中で食べ物を探し、料理などを体験する森の生活体験学習を実施した。 | 平成29年10月21日 平成29年11月19日 |
|
森林や自然環境を対象とした地域おこし事業 | 伊佐市から山村地域活性化支援交付金事業の委託を受けて竹林資源活用推進にかかる様々な活動を行った。 主な活動としては、竹林整備テキスト作成、竹林整備推進のためのダイレクトメール作成、発送、チエンソー研修、竹林整備研修、モデル竹林整備、伊佐ふるさと祭りにおける竹林整備推進イベントなどである。 |
平成29年7月~平成30年2月 |
貸借対照表
平成30年6月30日現在
特定非営利活動法人森と木の研究所
科目 | 金額(円) | ||
Ⅰ資産の部 | |||
1流動資産 | |||
現金預金 | 2,419,072 | ||
流動資産合計 | 2,419,072 | ||
2固定資産 | |||
固定資産合計 | 0 | ||
資産合計 | 2,419,072 | ||
Ⅱ負債の部 | |||
1流動負債 | |||
前受金 | 250,000 | ||
流動負債合計 | 250,000 | ||
2固定負債 | |||
役員借入金 | |||
固定負債合計 | |||
負債合計 | 250,000 | ||
Ⅲ正味財産の部 | |||
前期繰越正味財産 | 1,777,128 | ||
当期正味財産増減額 | 391,944 | ||
正味財産合計 | 2,169,072 | ||
負債及び正味財産合計 | 2,419,072 |
森と木の研究所に国土緑化推進機構の助成が2件決定しました。
平成30年度事業として助成の決定した活動は「入来浜海岸防災林保全活動」と「子供とミツバチの森づくり活動」です。

森林整備活動を行う日置市入来浜の森海岸防災林
入来浜の海岸防災林は、飛砂防備保安林と保健保安林の国有林での日置市入来浜集落の海岸前線にあります。かねてから集落の自治会で自ら保全活動を行っていましたが、当研究所と協働で保全活動を行うことになりました。
ここでは、保健保安林であることから、森林整備のみならず遊歩道やウッドデッキの設置なども計画されています。

ミツバチの森づくりを行う馬事公苑の森
かねてから当研究所に鹿児島県養蜂協会から要請のあった蜜源樹の森づくりを国土緑化推進機構の助成を受けて実施することになりました。
活動は南九州市の馬事公苑において養蜂協会の会員と協働で実施することとしています。
森と木の研究所にフィランソラピー協会の助成が決定しました。

対象となった馬事公苑の森
日本フィランソラピー協会から平成30年度の森林整備活動に対して助成金が交付されることになりました。
この助成制度は、通常の公募事業と異なり、助成者のほうから助成対象を選択して助成するものです。かねてからの本研究所の活動が評価されたことは非常に喜ばしいことだと思います。
助成者の期待に添えられるようさらに活動を進めていきたいものだと思います。
馬事公苑の森が森と木の研究所のボランティアフィールドに

馬事公苑の森
南九州市の馬事公苑の森は、平成29年度から特定非営利活動法人馬の家族がその全域を南九州市から借用し、利用しているところですが、この度、その森林部分について森と木の研究所が借用し、森林整備を進めることが市から許可されました。
当研究所としては、ボランティアフィールドとして今後の活動を進めていきたいと考えています。早速今年は、フィランソラピー協会の森林整備活動、国土緑化推進機構の活動及び森林環境税関係事業のフィールドとして活用していく計画です。
伊佐市で竹細工教室を開催します

様々な竹製品
○竹細工教室
身近にある竹を使用して、ざる等の日用品の作り方を学ぶ教室です。
開催日
7月18日(水)
7月26日(木)
8月2日(木)
計3回
時間
9時~16時
場所
大口ふれあいセンター工作室
対象者
伊佐市民で、3回全て参加できる方
定員
先着20名
参加費
無料
申込方法
電話でお申し込みください
申込期限
6/29(金)
申込・問い合わせ先
林務課林政係 ☎23-1311
○竹芸技術者養成講座
本格的に竹芸技術を習得するための講座です。伐竹から、竹の加工、竹製品の製作まで行います。
開催日
7月~12月 各月2回 計12回
(毎月第1・第3土曜日)
時間
9時~16時
開講式
7月7日(土)
場所
大口南中跡地
対象者
伊佐市民
定員
5名
※選考の上、受講者を決定します。
参加費
無料
申込方法
電話でお申し込みください
申込期限
6/29(金)
申込・問い合わせ先
林務課林政係 ☎23-1311
伊佐市忠元公園駐車場横の竹林に竹穂垣を設置しました

忠元公園駐車場横の竹林に設置された竹穂垣
この竹穂垣は、現在伊佐市が進めている竹資源利活用推進事業の一環として忠元公園駐車場横のモデル竹林との境界に、平成30年2月末に設置されたものです。
竹穂垣は京都の嵯峨野などでみられる垣根ですが、鹿児島においても、かつては農家の垣根としてこのようなものがみられたものです。しかし、結構手間がかかるため、近年は県内でもほとんど見られなくなりました。
設置工事は当森と木の研究所のメンバーである岸野さんの青楓緑化株式会社が行いました。人手を要し、手間がかかりますが、竹林や公園などの景観ともよくなじみ、しっとりとした美しさがあります。
平成30年度はさらにあと30mほど延長する計画で、地域の人達へ竹穂垣製作の講習会も開催出来たらと考えています。
あなたの所有竹林を整備し、タケノコ生産林へ転換しませんか
放置竹林の古竹の伐竹、本数の整理など竹林の改良を行うことにより、毎年安定したタケノコ生産が持続できる竹林へと誘導することができます。
竹林改良されたタケノコ生産林では、
1 希少価値のある青果用早掘タケノコの生産
2 持続的な収入が期待できる加工用タケノコ生産
が可能となります。
竹林整備を継続することにより、数年間で毎年安定した収入に結びつくことが期待されます。
国産タケノコは、市場から底堅い需要と人気があり、タケノコの安定的な供給が求められています。
竹林改良に当たっては多くの資金は必要ありません。あなたの所有する放置竹林を整備し、経済的に価値の高いタケノコ生産林へと転換しませんか。

改良されたタケノコ林

加工用水煮タケノコ工場
伊佐市では竹林整備推進協議会を設置し、竹林整備研修会、竹林整備実施グループの育成、タケノコ生産モデル竹林の整備などの事業を実施しています。あなたも参加しませんか!!
◎ 青果用、加工用タケノコは下記の事業所で定期的に集荷、買い上げています
◇ 青果用・加工用タケノコの取扱
・「JA北さつま」:さつま町周辺の各拠点で定期的に集荷 ℡ 0996-53-1387
◇ 加工用タケノコの取扱
・(有)北薩農産加工場 ℡ 0996-53-1709
・(有)さつま食品 ℡ 0996-57-1777
【連絡先】
伊佐市役所林務課(菱刈支所) 0995-23-1311(代)
吹上入来浜にスギの展望台ができました

入来浜若宮神社の境内にできた展望台


同時に完成した木柵とウッドデッキ
10月から県の木のあふれる街づくり事業と日置市の助成で進められていた進められていた若宮神社境内の県産スギ製展望台、ウッドデッキ、木柵が完成しました。
これらの施設は、地元の入来浜自治会と特定非営利活動法人森と木の研究所が協働して建設したものです。企画、設計、コンクリート基礎、組み立て、塗装などすべての工程にわたって両団体の共同作業で進められ、完成の喜びもひとしおです。
現地は吹上浜、東シナ海を望む景勝の地で、夕日の展望などインスタ映えする写真撮影に最適の場所として、今後、地域の名所として多くの市民の来訪が期待されます。

基礎工事の様子

生コンの打設

台風22号の吹き返しの中で組み立て

基礎の巻き立てコンクリート

座り込んで塗料塗り

展望台の上も

ペンキ塗りに活躍した入来浜自治会と森と木の研究所の面々
伊佐市内の竹林で生産した竹材を買い取ります
伊佐市の竹林所有者の約6割の方は竹林を放置されています。竹林整備を進め、竹材を有利に販売しましょう。自分でできない方は、伊佐市林務課までご相談ください。地域には竹チップ工場や竹材を専門的に扱う会社があり、竹材の需要は安定的にあります。竹材は下記の価格で取引されています。
○竹チップ用の竹材は
2m材:7,100円/トン
3m材:7,300円/トン
この価格に加え、伊佐市は1トン当たり1,500円を助成しています。
(平成30年3月31日まで)
竹チップ材の受け入れ
菱刈木材工業(株) 0995-26-0070
*受け入れは菱刈木材工業湧水工場までお願いします。
○長材の竹材は
カキ養殖用の筏材、竹細工用材など多様な用途
400~500円/本
竹材の受け入れ (有)老谷竹材 0995-74-3444
[連絡先] 伊佐市林務課 0995-23-1311
特定非営利活動法人森と木の研究所 099-264-1883
伊佐市の竹資源利活用推進活動(山村活性化支援交付金事業)をお手伝いすることになりました
伊佐市では、平成28年度から国の山村活性化支援交付金事業により竹資源利活用推進活動に取り組んでいますが、今年度からこの活動を森と木の研究所がお手伝いすることとなりました。
この活動は、伊佐市の約273haに及ぶ竹林の竹資源を生かし、地域の活性化に結び付けようとする活動です。竹林整備を進めることによって竹材やタケノコの竹資源の有効活用を図り、山村の現金収入の手段とするとともに景観に優れた美しい地域づくりを進めていこうとするものです。
森と木の研究所では、この活動の全体的な推進を図るため、竹資源利活用推進アドバイザーを設けるとともに竹林整備の担い手となる組織づくりおよびその研修などを行うこととしています。さらに市民に竹への関心を持っていただくための広報活動やイベントの開催を行うこととしています。

伊佐市大口忠元公園横の竹林写真
森と木の研究所の平成29年度の総会が開催されました
森と木の研究所は、平成23年に設立されましたが、満5年が経過し、その節目となる総会が平成29年7月17日、鹿児島市のよかセンター会議室で開催されました。
当日は会員13名のうち、12名が出席し、大坪代表理事の挨拶の後、平成29年度の活動などについて審議が行われました。
平成29年度は、市町村林務担当職員研修のほか、新たに、枕崎市妙見の森で実施する都市緑化機構の助成事業や伊佐市の竹をテーマとした山村活性化交付金事業への取り組みなどについて説明がありました。
また、総会後は、ホテルユニオンに会場を移し、ご婦人方も参加して懇親会が開催され、和やかな雰囲気の中で情報交換が行われました。

鹿児島市喜入淵田坂のヤマザクラ

平成28年度活動の一つ「妙見の森整備活動」写真
平成28年度の活動実績
事業内容等 | 実施日時 | 実施場所 | 受益対象者の範囲人数 | 支出額(千円) |
・妙見の森に親しむ会より委託を受け、枕崎市妙見の森において「妙見の森を桜の名所にしよう」のスローガンのもとに地区の住民や桜山小学校の児童併せて110名の参加者とともにヤマザクラの植栽などの森林整備活動を行った。実施当たっては、公益財団法人かごしまみどりの基金から70%と枕崎市緑推進協議会から30%の助成を受けた。 新植ソメイヨシノ20本、ヤマザクラ20本、クヌギ40本他 |
1月21日 | 枕崎市 妙見の森 |
地区の住民や桜山小学校児童等110名 | 350 |
・国土緑化推進機構の助成を受け、土地改良区の会員と一体となって大浦干拓防風林の整備活動を実施した。 新植 クロマツ200本、ウバメガシなど500本 防風垣 105m |
12月4日 | 南さつま市大浦干拓防風林 | 大浦干拓土地改良区等45名 | 636 |
・市町村林務担当職員研修 市長会、町村会および流域林業活性化協議会等と協議を重ね、平成28年11月7,8日及び平成28年4月20,21日に鹿児島県市町村行政推進協議会との共催事業として実施した。 林務行政講座 平成28年11月 森林林業講座 平成29年4月 |
11月7、8日 4月20、21日 |
自治会館 自治会館 |
受講者21名 受講者24名 |
141 |
・木のあふれる街づくり事業 県環境税事業を使用して県産スギ材による園芸用品ストッカーを開発し、県木材まつりで公開展示した。 |
10月~11月 | 大和木材株式会社 | 県民 | 205 |
・肝付町立岸良中学校の生徒を対象に肝付町内之浦のバイオマス施設と木材加工施設の現地学習及び岸良中学校において森林環境学習及び木工教室を実施した。実施にあたっては森林環境税事業を活用し、大隅地域振興局林務水産課の協力を得て実施した。 ・南九州市立青戸小校庭にある樹木を調べ樹名板を立てる学習を行った。 また、南九州市別府の広葉樹林伐採跡地においてクヌギ40本とヤマザクラ40本を植える体験活動を実施した。 |
11月12日 12月1日 1月12日 |
肝付町 山生産業 肝付町立岸良中学校 青戸小学校 |
岸良中学校1、2、3年生8名 青戸小学校4年生など22名 青戸小学校4、5年生19名 |
382 |
・県環境税事業森林の体験活動支援事業により平成28年10月22,23日に開催された木材まつり会場においてにおいて木工教室を開催した。 ・県環境税事業森林の体験活動支援事業を活用して、鹿児島市の県環境の森において森林の中で食べ物を探し、料理などを体験する森の生活体験学習を実施した。 |
10月22、23日 11月27日 |
県民交流センター 鹿児島市花尾町環境の森 |
県民300名 公募県民4家族 |
330 |
・枕崎市妙見の森において向こう3年間にわたって活動を展開する「妙見の森を桜の名所にするプロジェクト」が、公益財団法人都市緑化機構から採択され、助成を受けることとなり、その準備業務を行った。 | 5月18日 目録贈呈式 |
枕崎市妙見の森 目録贈呈式 東京都中央区 |
地域の市民 | 145 |
合計 | 2,190 |
平成29年度の活動実績
事 業 名 | 事 業 内 容 等 | 予算額(千円) |
森林の整備・保全及び活用を図るための事業 | ・平成29年度の国土緑化推進機構の助成を受け、南さつま市大浦干拓において、市民参加のもと森林整備活動を実施する。 新植クロマツ300本、ウバメガシ等500本植栽 防風垣100m |
800 |
林業の振興及び国産材利用推進を図るための事業 | ・市町村林務担当職員研修 市町村林務担当職員の資質向上を図るため、平成30年4月に鹿児島県市町村行政推進協議会等との共催事業として実施する。 森林林業基礎講座 平成30年4月 場所 鹿児島県自治会館 |
150 |
・県森林環境税事業(木のあふれる街づくり事業)を活用して日置市吹上町入来の若宮神社境内に、モデル施設として展望台、ウッドデッキ、木柵を整備する。 | 2,000 | |
・伊佐市から山村活性化交付金事業の委託を受けて、竹林の利活用推進のためのアドバイスやイベント開催などの活動を行う。 | 3,000 | |
環境緑化を推進する事業 | ・肝付町立岸良小中学校PTAからの委託を受けて小中学生を対象とした植樹などの森林環境学習を実施する。 対象校 肝付町立岸良小中学校 | 200 |
・県環境税事業森林の体験活動支援事業により「森林・林業と県民をつなぐ活動」を実施する。 (1)遊びながら森林を学ぶ活動 鹿児島市の県環境の森において森林の中で食べ物を探し、料理などを体験する森の生活体験活動を実施する。 実施場所 鹿児島市花尾町環境の森 子供を中心に30名 (2)県産材を使用した木工教室 県民交流センターで開催される木材まつり会場において木工教室を開催する。 |
450 | |
・枕崎市妙見の森において、公益財団法人都市緑化機構の助成を受け、地区住民、小中学生とともにヤマザクラなどの植栽活動を実施し、桜の名所づくりを行う。 | 450 | |
事業費計 | 7,050 | |
管理費 | ・法人の運営に必要な事務作業等の業務実施。 ・みどりの基金の実施する活動参加。 ・市町村からの委託事業等の実施。 |
532 |
合計 | 7,582 |
法に基づく貸借対照表の公告
平成29年6月30日現在
特定非営利活動法人森と木の研究所
科目 | 金額(円) | ||
Ⅰ資産の部 | |||
1流動資産 | |||
現金預金 | 1,777,128 | ||
流動資産合計 | 1,777,128 | ||
2固定資産 | |||
固定資産合計 | 0 | ||
資産合計 | 1,777,128 | ||
Ⅱ負債の部 | |||
1流動負債 | |||
前受金 | 248,000 | ||
流動負債合計 | 248,000 | ||
2固定負債 | |||
役員借入金 | 500,000 | ||
固定負債合計 | 500,000 | ||
負債合計 | 748,000 | ||
Ⅲ正味財産の部 | |||
前期繰越正味財産 | 834,161 | ||
当期正味財産増減額 | 194,967 | ||
正味財産合計 | 1,029,128 | ||
負債及び正味財産合計 | 1,777,128 |
鹿児島県森林環境税事業の助成が決定しました

昨年の森林の体験活動の様子
平成29年度の県森林環境税関係事業(森林の体験活動支援事業)において、「県木材まつりにおける木工教室と鹿児島市の環境の森での森の遊び」の活動への助成が決定しました。
この活動は、森と木の研究所が毎年実施しているもので、これまでの活動内容や毎年多くの県民に参加いただいていることなどが評価され、連続して支援いただくことになりました。
また、当研究所が実施している肝付町立岸良小中学校の森林環境教育に対しても3年連続で助成されることが決定いたしました。
これも多くの県民からの支援の賜物であると感謝すると同時に、事業実施の責任を痛感しているところです。

昨年の岸良中学校の木工教室の様子
南さつま市大浦干拓の防風林整備を行う国土緑化推進機構の助成が決定しました

昨年の植樹活動の様子
森と木の研究所では、平成27年度から南さつま市大浦干拓の防風林整備活動を地元の大浦干拓土地改良組合や地域の方々と行ってきました。この活動は、毎年、国土緑化推進機構の支援を受けて実施しているところですが、今年も同機構から事業承認を受け実施することになりました。
特に、今年は、無立木地もあり、松くい虫抵抗マツ400本やシャリンバイなど500本を植栽します。日程等決まりましたらホームページで公告いたしますので、近くの方は植樹活動にご参加ください。

昨年の参加者 後方が大浦干拓防風林
森と木の研究所が都市緑化機構の助成を受けることになりました
森と木の研究所が、公益財団法人都市緑化機構の「2016年度花王・みんなの森づくり活動」の助成を受けることになり、5月18日、東京茅場町「花王株式会社」本社であった目録贈呈式に代表理事の大坪弘幸と講師の寺師健次が出席しました。
この活動は、「妙見の森を再生し桜の名所とするプロジェクト」という活動名で枕崎市の妙見の森の整備を地域の人々とともに実施しようとするものです。
既に、平成28年度は緑の募金事業で活動を実施したところですが、今後3年間にわたり当プロジェクトが都市緑化機構から助成されます。「花王・みんなの森づくり活動」は、毎年一般公募されますが、平成29年度は、森づくり活動分野で67団体の応募がありそのうち11団体が採択されました。
先に森と木の研究所が助成を受けたトヨタ財団の活動助成同様に、大変狭き門となっていますが、プロジェクトの内容が評価されたことは、大変名誉なことであると同時に当研究所の活動に対する皆さん方のご理解の賜物であると感謝いたします。

助成目録贈呈式の記念撮影

贈呈式におけるプロジェクト内容のプレゼン

花王株式会社石渡執行役員から目録を受領

平成28年度妙見の森整備活動写真
ガーデンストッカー、大型プランターを開発しました。
ガーデンストッカー、大型プランターを開発しました


森と木の研究所では、平成28年度森林環境税事業の「木のあふれる街づくり事業」で写真のような自分で組み立てる「ガーデンストッカー、大型プランター」を開発しました。
このガーデンストッカー、大型プランター柵は、ホームセンターなどで販売されているプラスチック製に比べ見た目にやさしく景観的に優れたものです。また、すべて県産のスギ材を使用して構成されており、林業振興、地域振興の点や環境負荷の点からも意義のある商品となっています。
研究所で開発し、株式会社大和木材で販売します。
株式会社大和木材(鹿児島市郡山) 099-245-7048
規格寸法 県産スギ材使用 防腐防虫処理済 たて30cm,横30cm,幅 50cm
値段 ガーデンストッカー 4,200円
大型プランター 3,200円
人にやさしいスギ丸太A字柵を開発しました。

鹿児島市健康の森公園
森と木の研究所では、平成27年度森林環境税事業の「木のあふれる街づくり事業」で写真のような「スギ丸太A字柵」を開発しました。
この柵は、ガレージ、公園及び工事現場などで使用する木製の柵で、従来の鋼管製やプラスチック製に比べ見た目にやさしく景観的にも優れたものです。
また、すべて県産のスギ材を使用して構成されており、林業振興、地域振興の点や環境負荷の点からも意義のある商品となっています。
研究所で開発し、株式会社大和木材で販売します。
株式会社大和木材(鹿児島市郡山) 099-245-7048
規格寸法 県産スギ材使用 防腐防虫処理済、塗装仕上げ
丸棒径 8cm 丸棒高さ70cm
値段1組当たり 1.5m 4,800円 送料別途
2.0m 4,900円
3.0m 5,000円
4.0m 5,200円

ガレージ 子供の飛び出し防止

公園

建物入口

工場の入り口
「かつおぶしの森づくり」のDVDができました 無料で配布しています

地域産業の振興に役立っている里山の働きと里山づくりの活動を映像化した「かつおぶしの森づくり」のDVD(13分)を制作しました。
当研究所では、平成25年から鰹節の生産に不可欠の広葉樹の薪が、将来に渡って安定して供給できるようにするための広葉樹資源を確保するプロジェクトを、トヨタ財団の支援を受けて進めてきましたが、その「かつおぶしの森づくり」活動の様子や意義などについてKKBの協力で映像化したものです。この内容は、すでに3月14日にKKBから放映されるとともにDVDは、南薩地域のすべての小中学校に配布されたところですが、このDVDをご希望の方に無料で差し上げます。
連絡先 099-264-1883 森と木の研究所
一体型テーブル・ベンチセットの開発
平成26年度「木のあふれる街づくり事業」の「木製品の開発及び普及」でテーブル・ベンチセットを開発し、くにの松原や県の広域公園に展示しました。
このテーブル・ベンチセットは研究所の開発委員会で考案し、県産のスギ材を使用して南薩木材加工センターで製材・防腐処理、大和木材で加工した製品で、特別に技術の無い市民でも電動ドリルのみで組立てられるようになっています。
完成品は、くにの松原と大隅、北薩、南薩の各県立広域公園でチラシとともに展示していますのでご覧ください。
なお、この組立キットと塗装済の製品はアウトドアの必須アイテムとしてご利用いただけるよう大和木材で販売致します。
株式会社大和木材 鹿児島市郡山 099-245-7048
キット価格24,800円 完成製品価格42,000円

開発したキット

キットの組み立て

キシラデコールで塗装して完成

くにの松原キャンプ場に展示しています。チラシはキャンプ場事務所まで。